5日目、レバーをスクリーン越しにタップで降ろす、何かがおかしかった。

自分の事を考えようと思った。手を見れば年齢はわかる。去年(一昨年?)のためのテープレコーダに、5月の下旬。本屋さんで約束どおり、不思議な本を購入した。

だからそれについて書こうと思います。

小さな弟が、電車から窓の景色を覗くが如く、ニューロンとかアドレナリンとか、はあ、錆びそう。人混みの中を縫う様に。なんとこう、皮肉やエゴのない美しい文章だろうかと思う。だからこういう時は他の曲を聴くべきだと思う。

自分の事を書く、そうね、足を組むと骨盤が痛むの。君が育てたサボテンだから責任とってよ。ここの床油っぽいんだから荷物を置かないでよ。クチャクチャ音を立てて食べるのやめてくれない?注文の多いひとだなあと思う。

こう思うのは僕が、この本を買ったからであり、出会いがあったらからこそだと思う。だから、僕はこういうときほら見ろって感じに嫌な顔はしない。素直にごめんと言う。誰かのいびき声が右のヘッドホンから聞こえて来るから。

とりあえず僕らがこの店に入って頼んだ飲み物はもうすっかり冷めちゃって半分以下の量に減っていた。でも、今日は朝の6時に起きたし起床後すぐにシャワーを浴びて御飯を食べて7時には散歩しに外に出ていたんだ。

毎日毎日後悔をする人は一度でもこんな日を作ってみるといい。だれか別の人のもうひとつの未来の人生を生きてる気がすると思うよ?そうなんだよ。実際。
リップクリームはない?相手が言う。ないよ、そんなもん、あるわけないだろ、買えよ。コンビニ行ってこいよ。

毎日僕ら(きみやあなたもおまえも)が見かける観葉植物がその日小さい花を咲かせていて、(普段埃被ってる様な植物がだよ?)真っピンクな花だった。そのドス黒い茎や紫かがった葉から想像もつかない色だった。これは何かきっと悪い事が起こるのよ。
なにが、ぼくらと変わらないだろ。外を見なよ、みんな似た様な色のコートや上着を着て歩いちゃってさ。
それが冬の色なのよ、それを理解する美意識はないの?
おい、脳みその中身の色を教えてやろうか。
なに。
白色だよ。
…。
驚いた?
…。
ごめん。

飲み物が4分の1に減ったとき、僕は席を立ちマフラーを巻いて、外に出たいと思っていた。腰が痛いから。それにこのお店、変な人が多いよ。何も悪い事はしちゃいないのに。みんないつも見えない敵に怯えている。

結局本というのはどんなに素晴らしい物と出会いそれを読んだとして人格は改造されない。
そういうような気がするだけだ。
でも、だからって簡単に、諦めちゃう?
それとも安心したかい?
改造なんて言葉、気味悪いもんな。

ブックカバーを外しそれが本棚に眠るとき、僕らはまた新しい本を探すだろう。
それは図書館でも青山ブックセンターでもブックオフでも同じ。

なんだい、携帯ばっかりいじっちゃってさ。