―第一章―

私がその日1日の寒さを決める指標は、朝5時に起きて主人の弁当を作るときの手の寒さによって決まる。

今日はとても寒い日だ。私はたまらずエアコンの温度を普段の20度から22度へ上げる。
しかし暖かい空気は下へは降りてこない。私はいつも下に股引と靴下を履いて更にスリッパを履いて寒さを耐える。
それでも服の間に少しでも隙間があると冷えた空気が入ってきてそれがとても寒い。

今、二年後の白寿に向けて生まれから3万日目のお祝いを企画している。

黒い粉の成分。

ナゲット安いから買った。
部屋干しトップは買えなかったけど、
これで引き分けだろうと思った。
しかしどうだろう。
帰ってもナゲットに手をつける事はなかった。
冬の空気がナゲットの体温を奪いナゲットは冷たくなって死んだ。
買う必要のない物を買った。
今になってやっと気づいた。負けていた。

ナゲットは安いので買った。
部屋干しトップは買えなかったが、
これでおあいこだろうと思った。
しかしどうだろう。
帰ってもナゲットに手をつけなかった。
真夜中の空気がナゲットの体温を奪いナゲットは凍死。
買う必要のない物を買った。
今になってやっと気づいた。私は負けていた。