実は先月頃から今借りてる部屋の大家さんの意向によって自宅にケーブルテレビが繋がれた。今まで地デジのテレビの工事もすっぽかしていたため、アナログ放送終了の7月から実に半年以上ぶりのテレビとなる。

個人的には日本映画専門というチャンネルが好きだ。今昔ジャンルに関わらず日本の映画が流れる。

最近は「仲間たち」という日活映画を見た。
舞台は高度経済成長期の川崎の工業地帯。東北の田舎から出てきた運送屋の光弘はバスガールの節子と恋に落ちる。
ある日同僚の事故退職を目の当たりした光弘は将来を真剣に考え、自分のトラックを手に入れていつか会社立ち上げる事を人生の目標にして毎日死に物狂いで働く。

多忙な日々の中、貯金は着々と貯まっていき光弘は夢へと一歩ずつ近づいていくが、その反面疲労がピークへと達していく。そんな彼に追い打ちを掛けるように幾多の問題が襲いかかってくる。
将来に絶望しヤケを起こす光弘。節子だけでは彼を支えきれなかった。そんな二人を救ったのは行きつけの中華料理屋で餃子を焼くのが上手い和吉。そして光弘の職場の同僚達であった…。

なんといっても和吉の役回りがとても良い。
実は和吉は節子の事を好きだったんだ。でも光弘との友情は裏切らない。
そりゃ一時は包んだ餃子をポトポトと油の入った缶に落とすほどショックだったけど和吉は2人の事を見守る事にしたんだ。

光弘に中古トラックを紹介したのも和吉。
光弘と喧嘩して悲しみに暮れる節子をフォローしたのも和吉。優柔不断な同僚達のケツを叩き光弘を救いに行かせたのも和吉。主役は和吉と言っても過言では無い。

これがもし現代の映画だったらきっと三角関係とかになって奥様方が喜ぶドロドロ展開になり、雨の中ナイフを持った和吉が光弘を叫びながら襲ったり、節子が光弘に近づいたのには別の目的があったからとか見ていてとっても疲れる内容になったんじゃないかと思う。

しかし!しかしだ。この映画はこの和吉の徹底した「良い人」という性格と存在が、まるで春風の様な爽やかさを映画全体に吹き渡らせている。
劇中の所々にミュージカルのように挟まれる和吉の歌声が川崎の工業地帯に建つ無機質なパイプや建造物と混ざりあい、ある種陰鬱さを漂わせる工場のイメージを完全に吹き飛ばしつつ、フレアスタックにゆらゆらと灯る炎の様に若者達の青春をスクリーン上に灯す事を見事成功している。

映画、見てみたいと思った人もいるんじゃないだろうか。でも映画見るより、実はイベントに来て欲しくてこの文章書いたんだよ。

前置き長いけど本題はここからなんだよ。

もう少しだけおつきあい願いたい。


Cheapbeats4
http://www.cheapbeats.net/?p=94

CheapbeatsはLazerbeatとCheapshotの二人が東京で主催する、半定期的なピコピコチップチューンイベントだよ!
僕はVJします。もしかしたらスーツ姿でやるかもしれない。
一番上に載っているフライヤーも今回デザインさせて頂きました。スマフォの待受サイズだからぜひ設定してね。

◇詳細
Cheapbeats 4 is here!
3/20 – 15:00 – 19:00 (Doors 14:45)
¥1000
15:00 – Lazerbeat
15:35 – Tappy
16:10 – Usaginoheitai
16:45 – Bun
17:20 – Cheapshot
17:55 – Minikomi
18:30 – Hizmi
VJ m7Kenji
Twitter Hashtag: #cheapbeats
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Address:
YK Building B1F
West Waseda 2-1-19
Shinjuku-ku
Tokyo
162-0051
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みっちゃん(光弘)せっちゃん(節子)幸せに

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