夢に入りかける日記

深夜2時、今月で閉店と聞いて足を運んだ珈琲貴族エジンバラで食べたピザトーストがおいしい。特にパンが。あんなにぶ厚くてふわふわしてほんのり甘くて、どこのパンだろう。

東と違って寝静まった西新宿を自転車でキーコー走る。深い水溜りがあって高層ビルの明かりをゆらゆらと跳ね返してる。右に避けよう。わあ間に合わない。ビシャン。光の中に落下。

自分の好きに胸張れないのはダサいぜ！と言った俺がダサく見えたのなら君は僕の知らない一歩先の世界で闘っているのかもしれない。

気づかないけど細胞は生まれ変わっている。不健康そうな肌を不健康そうなDNAが不健康そうに作ってる。あと何回生まれ変わるんだろう。

青梅街道に出て成子天神社前の坂を下ると夜が明ける。自転車のタイヤは白色で打っていて、背景が明るくなったら何色のドットで打てばいいんだろう。お前が最近好きだなって思ったドット絵は間に黒色なんか挟んでなかったぜ。坂を下り切る前に28歳の男が黒い境界線の中に吸い込まれていった。