町でいちばんでぜっせいのとてもすごくすばらしくしたたかなだれもしんじないようなありえないほどの美女
頭の中に綿がぬいぐるみみたいに詰まっている。
でも目はボタンじゃなく、ちゃんと瞼が付いていて、
そいつは半分開いてる。
俺が今いるのはファミレス。1人。
あとコーヒーを何杯腹に入れたら目が覚めるんだろ。
糞寒い家にいて年末特番を見てたら
多分時間がなあなあで過ぎていく。
それではいかんという事でここに来た。
今やるべきタスクの整理と仕事のアイデア出し。
それが今の俺の目的。
しかし途中気分が乗らず…本を開く。
「町でいちばんの美女」
短編集でまだ5話くらいしか読んでないけど中身は
酒だとか女とかファックとかそんな話ばっか。
でもさ、1話読み終わるとどれもせつなくなってくる。
なんだこれ。
あと2時間ちょっとで今年で終わりですか。
今ファミレスにいる他の客は
カウントダウン前になったら居なくなるんだろうか?
俺の1つテーブルを跨いだ横にいる
受験生の彼も勉強をやめて家に帰るのだろうか。
勉強大変そうだ。
落書きノート開いて小説読んだり膝の上にデザイン書開いて
携帯ポチポチ打ってる俺をどう思うだろうか。
そろそろ切り替えねば。
年越す時俺は家に帰ってテレビを見てるのだろうか。
それは2時間後の自分の気分に任せよう。
初日の出は綺麗に見える所に行ってみようかな。
東扇島は見えるのか?
でもあそこは怖い人達が集まってそう。
それでももし、俺がそこに行ったのなら、
帰りは川崎のラゾーナのグラニフで福袋でも買って帰ろう。
そんな日もアリだ。