空気と自然が綺麗な場所におじさんが住んでいました。
きっとあなたがまだ生まれる前の19XX年の話です。

おじさんはりんごがとても大好きでした。
だからおじさんはりんごを1個食べます。
もぐもぐしゃりしゃり。

次の日、おじさんはりんごを2個食べました。
ぱくぱくしゃりしゃり。

その次の日もおじさんは
りんごがとても大好きなので3個食べました。
さくさくしゃりしゃり。

あくる日、おじさんの元に
林檎愛護団体を名乗る人がやってきました。
「そこのあなた、りんごが可哀想だから、
これ以上食べるのはおよしなさい。」
「じゃあ、わたしは明日から何を食べていけばいいのですか?」
「簡単な事だ。明日からはハンバーガーを食べていけばいい。」

翌日、おじさんは
大好きなりんごのかわりにハンバーガーを
食べることにしました。
目の前に広がる緑の草原も、
頭上を泳ぐ2つの雲も、
遠くに立つ1本の木も、
変わることはありませんでした。
その後もおじさんは、
食べ物に困ることなく平和に暮らしましたとさ。
おしまい