人はなぜそれを信じるか、そういう事ばかりに興味が向く。

信じるということは裏を返せば信じなくてはいけないという状態なのだろう。何かを信じないとやっていけない状態、不安を抱えているということ。
それ自体は悪いことではないし人間的だと思うけど、不安を無理矢理縛り付けて言葉巧みに救いをちらつかせて利用しようとする人達がいる。人間が人間の事をわかるとロクな事が無いなと思う。

人間が人間の事をわかると良いか悪いかが生まれる、それについて自分の頭で考えずに良いか悪いかを裁いてく、伝統や文化もそうなのかしら。
表現手法も、この色はあれでこんな動かし方をするとああだとか、とんぼの捕まえ方みたいに定石化されていきそれに甘んじる様になったらどうしよう。

甘んじるというのは軽薄かもしれない、でも分かれば分かるほど、人間ってなんてチンケな存在になってしまうのだろう。
ロマンがない、なんてな。