この日の休日を、天気の良い休日を、
どう過ごした。
こう過ごした。

昼過ぎに今日あった約束をすっぽかし、すっぽかす理由も分からないまま、家を出た。お腹が減っていたが、まとまった食事を摂る事はせず、近所のチェーン店に入り、Sサイズのコーヒーとクロワッサンのみに食事をとどめた。

ここでお腹が減っていたのは実は嘘だったのではないかと考える。角度を変えると胃の中は何かしらの残留感があって、さらに食欲は無いように思えてきた。
満腹感が欲しいのではなくて甘かったりしょっぱかったりすっぱかったりを感じたいだけなんじゃないかと。つまり、食べるというより味わうという事をしたいのではないかと。そういった所で話がまとまってきた。

そのとき、歯の詰め物がラムネ菓子のようにポロポロしてきたが、無視する事にした。今日は大切な休日だ。

この店の窓は好きだと思った。道があって人がいて建物があって空があってその先にはうっすらとビルが見える。なにより空の色が分かるのがうれしい。数字や針の位置を解釈して時間を理解するより、こうやって空を見て1日1日が終わるという事を頭を使わずに反射的に理解出来るのがうれしい。

頭の上に浮かぶ石が、まるで昔見た科学の実験のように結晶化していきどんどんと大きくなる事を感じている。文字を打つ度に、いま自分がいる場所との距離が離れていく。

しょうがないんだよ。仕方ないんだよ。と声を掛けてやる。
そうすると頭の上の石はヘリウム入りの風船に変わる。
汚い爪を立ててしがみついてた物を意識せずぱっと離す事に成功するはずだ。

そしたら重力に逆らいふわふわ。
空調機の風に乗ってそれまで眺めていた窓をすり抜けてどこか遠くへ行くだろう。
(せいぜい大久保辺りまで

 
窓=穴+厶+心

厶は漢字。(Notカタカナ)
自分だけのものを
腕で囲い込むさまを表している

でも窓を見るんじゃなく横を見ればよかったと一日が終わった今思う。