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やっほ。僕はPixelTweetについては思想の点でいうと、例えば自転車に例えるといわば三輪車の様な物だと思っています。

PixelTweetの思想は誰でも簡単にドット絵を打ってツイート出来ること。(※前回記事も参照)
それを三輪車でいうなら、始めてでも誰でも簡単に怪我することなく安心に乗れる乗り物。欠点をいうならスピードが出ないこと、ずっと乗ってると疲れてしまうこと。

PixelTweetについてはみんなのリアクションを見ていると様々なご意見やご要望を頂いてます。例えば色を変えるのに4回も打つと疲れる事、塗りつぶしや押し続けたままで線を引ける様にする事など。

でもそれらの機能を載せるとドット絵を打つことに敷居をあげてしまうんじゃないかなって思ってるんです。
PixelTweetは色々機能を省いてるアプリだけどまず、
「なぜパレットを搭載せずにわざわざマスを4回打つようにしたか」
そこを中心に書いてみます。

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工程を一本道にしたかった

本当に僕はこのアプリを自分の現段階の技術力もあるけど、極力行程はドシンプルにしたくて、そういう中でパレットで色の選択をいれてしまうとどうしてもドットを打つというだけの行程に色を選ぶという行程が発生してしまってそれが良くないって思ったんです。

僕は生粋のドッターといわないまでも、今までドット絵を何度と打ってきたのですが、ドット絵はまず形を作るのが大事なんじゃないかと感じています。例えばドット絵が初めて打つ人にとって色を選んでの行程が入ると、

色を選ぶ→ドットを打つ→何か気に入らない→色の置き方が悪いのでは or ドットの置き方が悪いのでは

と迷いが生じてしまう。そういう人のために出来るだけ行程は一本道にしたいと思ったんです。
だから初めての人はまず形を作って欲しい。丸でも四角でもいいし、星はちょっと難しいかもしれないけどチャレンジするのも面白い。

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一本道だと色んなパターンが見れる

そしてドットの置き方を間違えた時、マスを複数回タップする事になる。そのときに初めて他の色のパターンを見ることになるんだね。
そこで新しい発見があるかもしれない、「ここは普通に線を打つつもりだったけど案外薄い色置けば気にならないかもしれない」とか「絵が潰れてしまったけどココにこの濃淡を挟めばちゃんと絵が見える」とか。。

実際に色を変えてみないと見逃してしまう事をPixelTweetはただ打つだけで順立てて色んなパターンを見て作れる様にしたんです。

実際僕もドット絵打つときはあーでもないこーでもないと色んな色を置いて悩みます。それがPhotoShopならショートカットキーで即隣の色拾えるならまだしも通常のドット絵ツールだとパレットカラー選択→ドット打つの繰り返しがどうしても1タップ1タップ入ってしまう。

なので捉えようによっては(少なくともドット絵が慣れない人にとっては)タップだけで色が変わる方が操作が単純で良いんじゃないかと思ったんです。

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三輪車から二輪車へ

ただ、それだと最初からドット絵が上手い人や絵の完成図を素早く浮かべる事が出来る様な人やPixelTweetに慣れてきた人にとっては面倒くさい事この上ない事だと思うし、使いづらさを感じる事になると思うのです。

将来的なアップデートでパレットを表示する機能を実装する事もありえるかもしれないけど、ただ、アプリの根底にある方向性としては、それは卒業の合図なのかもしれません。

三輪車から二輪車に乗りかえるようなイメージ。

今後そのような機能を増やしていくと、その次は線を引く機能、反転機能、塗りつぶし機能…と、それは三輪車に高いサドルや大きな車輪を付ける様な物で、初心者には敷居が高く、中級者以上の人には機能はあるけど使いづらい、という物になってしまうんじゃないかと思うんです。
(自分の実力不足という点でもあるけど、学習コストとアプリの完成度を上げる貢献度のバランスが見合わないという点もあります。)

そういう物足りなさを感じた方には商業的にはあんまり言っちゃいけないかもしれないけど、次のステップに「二輪車」となるようなツールを選ぶのも良いんじゃないかと僕は考えています。
例えば、EDGE、SpriteSomething、iOSはまだ出てないけどDotpictなど。

これらのアプリは先人の方達によって(特にEDGEは何年も)積み重なれたツールとしての機能や使い心地があります。
PixelTweetだけ触ってきた人だと最初は戸惑うかもしれませんが、扱い方を覚えれば三輪車よりもスピードが出るし、より遠い所へ行けるし、見える景色も違います。

もしPixelTweetでドット絵を打つ楽しみを覚え、次に作品を作り出すための先述したツールアプリへとの橋掛かりになることが出来れば、
ドットを打つ「オモチャ」としてのPixelTweetの役割は果たす事が出来たんじゃないかと思うんです。ちょっと寂しいけど。

そして、何年か経って「自分が初めてドット絵を作るきっかけとなったのがPixelTweetっていうチープなアプリなんです」なんて人が現れてくれたらもう感無量だよ。一緒にコーヒーでも飲もう。

勿論ドット絵じゃなくてもいいし何かを作り出すきっかけになれたら嬉しいよ。

さあみんなでドット絵ピコピコ打とうね!!

#pixelTweet