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過程と結果どっちが大事か。
そんな話題がいつぞやのラジオで語られていた。

結果を示さなければ伝わらないという当たり前の事だけど、キンキンに冷えた水をぶっとい注射器で頸髄に注入するかのような現実。

困難や新しい物事に立ち向かう時、自分を奮い立たせるために語る希望が捉え方によってはただの不安材料でその不安材料が聞く人の心を曇らせた時、僕のやっている事はただ不幸を生み出してるだけなんじゃないかとヘドロの様にこびりついたトラウマが排水溝から鈍い音を立てて逆流してくる。
もうこうなると弱音をオエーと吐きそうになる。でも排水溝の逆流を抑えるのが必死でどこへ吐けばよいのだろうとか思ったり。とかね、昔の話。

過程は内面で自己の価値基準に基づく評価で、結果はそれとは反対の外側で社会的な価値基準(例えば皆にとって有益か或いは富や名誉や質など人と比べて価値が分かる物)に基づく評価だと思う。

過程は人生そのものだと思う。手や頭を動かし追求し失敗したりやり直したり考えたり粘土をこねる様にじっくりと形を作っていく。過程を大事にしないということは人生を大事にしてない。形の無い物をパテで表面だけ埋め合わせて綺麗にする感じで、常に自分を他人と比べたり嫌われない様に気をつけて、自分がそれをどう感じるかなんて差し置いて表面的に良い結果を維持し続けようとする。過程をすっ飛ばした結果ほど陳腐な物はないと思う。

自分の人生はほぼ過程だ。過程を大事にして生きたいと思う。その過程から生まれる結果で社会との接点を見つけていきたい。


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エビフライ 2尾、タルタルソース、くし形切りのレモン、さやいんげん、乱切りのニンジン、デミグラスソース、子供の拳程のハンバーグ、ライス、みじん切りのタマネギ、オニオンスープ

目を閉じて最後の食事の様に、
一口一口噛み締める。

生きる事に真面目だった。
実直であることに対し俺が社会に生きてる側面から社会的に有るべきことが針のように有るべき事が有るべき事を求める様に襲い掛かる。正しいとか正しくないとかどうでもいい、正しくなくてもいい、振り回されない、自分の優しさを責めない、認められなくてもそれでいい、孤独が嫌だから社会的であるのか、生きることに真面目であることがエゴであるのか、何に怒り、拳を握るのか、身を削るということ、命を削るということ、魂を込めるということ、実直であるということ、価値を計る天秤に乗せちゃいけない。不安を抱えるということ、不安と付き合うということ、薄ぺっらくて教養の無い言葉を積み重ねる勇気、社会(人間が人間同士で集まって互いに関係し合い生きる上)で求められる価値観と欲求とクズを守る為だけの正義を叩き崩して進むこと。


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予定。行き当たりばったりが好きで、だけど人を振り回すのは苦手。
判断。あれこれ考えるのが好きで、だけど人を待たせるのは苦手。

連休の予定は白紙。人並みに悩めるのは幸せなのかもしれない。


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ゆがみ。程よいゆがみ。人間的な。人間的だということは間違いがあるということ。
正しさがあるということは間違いがあるということ。間違いが無いということは正しさがないということ。間違いと正しさがないということはそれ自体に気づいてないということ。

気づかなくてもいいもの。通り過ぎて流れていくもの。

程よい乱れがあるパターン、ボロボロの定規でひく直線、焼おにぎりのコゲ、ゲームボーイが発音する時のジッというノイズ、S字、グリッチ?、左右の均整が取れてない人の顔、底に残った粉、寝不足、靴ずれ、春一番、安いイヤホン、サーッという音、無理して出す高音、息切れ、不安、BADのスコア、口に入る前髪、誤字


*log20160403

 2016年4月3日。

桜が咲いた隅田川沿いを散策。

腰を据えてたこ焼きとフランクフルトを食べながら目の前をぼーっと見つめる。
沢山の水上バスや屋形船が川の上を行き交い、向こう岸にはポンポンと小さく桜並木と提灯が見える。

股に挟んだ缶コーヒーのボトルのフタを右手で開ける(左手にはたこ焼きがあるから)。
口中が甘ったるくなってお茶が飲みたいなと思う頃、川と僕達を挟む柵に掛けられた救助浮き輪の注意書きに目が行く。

「あの浮き輪のイラストが浮いてる様に見える」

水色の背景にオレンジと白のシマシマ模様で描かれた浮き輪。それはその色同士が反対色だからチカチカに見えてしまうんだよ。

「そんな科学的な説明はそれが正しくてもつまんないよ」

物事に思いを巡らせる事、
知ってることより知らないことに気づく事が大事なんだとつくづく思う。

だってそれはどうしてだけどもどうでもいいことなのかもしれない。同じ事なのかもしれない、世の中どうでもいいしあほくさいと思うかもしれない、でもそれは絶望だと思う。だからこそ価値を見出していきたいと思う。

その日は沢山歩いた。


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