知らない言葉

細長い廊下みたいな部屋に泊まった。
赤と白のおしゃれな家具。
下の階でみんなで映画を観る。
みんな親切だけど言葉がわからない。
みんなはどうだった?
2018年。
自分はざっくり言えば前半はトントン、年末にかけてビックリするくらい忙しかった。あんまし表立った物や事はしてないなと思ったけど、それは真面目に読み物系アプリの開発に凝っていたから。随分完成している、でも先述の繁忙でぶっ飛んでしまった。本当に何から続きを始めればいいかクシャクシャになった紙を広げる所から初めなくちゃいけないけど、それは悪い事ではないなと思っている。なによりどの案件も気持ちが合うクライアントさん達と仕事が出来て本当に良かった。
仕事を通じて社会の中でどう自分は向き合うか、これはネタじゃないんだけど年の始めにインフルエンザでファミ詣を欠席してしまった時にたまたま読み始めた「解体屋ゲン」を読み始めて色々自分の中に意識の変化があったと思う。自分にしか出来ないこと、自分なら出来ることを、色んな事に参ってきたら暫くはゲンさんの言葉を借りてがんばろうと思う。
生活の面も自炊を真面目に始めた事に加えて、遂に長年住み慣れた高円寺を離れ西へ引っ越した。ここ数年無かった大きな転機だった。何にも無い所だけど、色々あり過ぎる事に辟易してしまっていた自分には丁度良い。今は生活を少しの知恵や工夫でよりよく良くしていく事が楽しい。正月休みを利用して街へ繰り出して目当てのホットサンドメーカーを買う。紙袋に入ったそれを抱え家路に着く。いつもAmazonで買い物していた自分にとってそういう当たり前がとても尊い。
よほどの失敗が無ければ、多分、自分はこの家で歳を取っていくのだろう。そう考えると時間を潰す様な生き方はしたくないと背筋が伸びる。
生産的であれ。そして願わくば、これからの人生で自分に関わってくれる全ての人々にほんの少しでも良い影響を与える事ができればと思う。