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*logシドニーの朝


シドニーの朝は早い。
朝食の時間はきっかりと決まって毎朝6:00。
少しでも遅れると後片付けや皿洗いを午前勤務の
パートのおばさんと一緒にやらされるからたまったもんじゃない。
彼女等の引っ切り無しに飛んでくる
世間話の相手をするだけでもその日は相当気が参ってしまう。
まったく。何のために俺はここに来たのか分かんなくなってしまうよ。
俺は二人一組のテーブルで
相部屋(この施設では部屋は二人一組が基本)
のペアとなっているバミューダと向かい合って
カリカリのベーコンと冷めたスクランブルエッグを
慣れないフォークで口に運んでいる。
セラピーの基本はまず、
・規則正しい生活を送る事
・考えごとをしない事
の二つに尽きるらしい。
朝、太陽が登ればに体を起こし、
夜、太陽が沈めば体を横にする。
人は社会に適用しようと目先の事柄だけに躍起になっていると
生物としてごく当たり前でいて重要な生きる”リズム”が
知らず知らずのうちに失われてしまっているということだそうだ。
そしてこの施設に入ってからは外部との接触は禁止されている。
この生活に娯楽と呼べる物は1つもないのだ。
だから俺と相部屋のバミューダが仲良く打ち解けるのにそう時間はかからなかった。
お互い話す言葉が違うから最初は苦労したけど
今ではお互いの国の言葉を少しづつだが覚え初めている。
何しろやる事もやるべき事も何一つないからね。
知識は俺にとって退屈な時間を救ってくれる恵みのシャワーみたいな物だった。
バミューダは俺より年が2つ上の23歳。
シドニーから少し離れた地方の街からこの施設にやって来た。
彼がここに来る前は相当メンタル面で苦労を強いられていたらしい。
彼は普段の生活において頭の中の意識で三者と共存していている。
その中の一人は何においても自分の意識の一番近い部分で
「駄目だ」
という言葉を何回何回も繰り返す。しつこいほど。
そしてそれに対してもう一人の意識が
「駄目じゃない」と反論。
今まではそれでなんとかバランスを保って来たのだが、
第三者の登場によってバランスを保ったシーソーは崩壊する事になる。
彼が自室のアパートで発見された時の状態は
そうとうショッキングなものだった。
バスタブに何ヶ月前の水を溜め込み常に半身浴。
その上をにビニールで覆って虫の侵入を防ぎ
同じ文庫本を何度も読み返す。
主食はごく少数のクラッカー、それとたまにプチトマトだけ。
その生活を三ヶ月以上続けていたもんだから、
隣人の異臭騒ぎのクレームを受けて家にやって来た大家に発見された時の
バミューダは餓死寸前のギリギリだった。
その後バミューダは地元の病院に緊急入院。
治療中仲良くなった医師からこの施設の評判を聞き、
自らの意思と判断によってここにやってきたということだったのだ。
彼は時々、着ているセーターをめくり
浮いたあばら骨を見せて俺にこう言う。
「これでも体重は前より2倍は増えたんだぜ」
だから今こうやって目の前で生き生きと朝飯を食っている
彼を見ると俺の心は子を思う親の気持ちに似た、
何かほっとした暖かい気持ちになるのだ。
しかし、そんな彼との朝食も今日で終わる。
バミューダは今まで午前と午後の二回ずつ行われていた
メデュケーションの第二段階に明日から入るのだ。
—————————-
ごめんなさい。
ぶっちゃけ今普通に日本です。日本にいます。
たくあんとかみそです。
普通に生活して働いてます。
もう全部嘘です。嘘。ウソ、ハハハはh
バミューダ?あ?そんな奴知らねーな!!!!
昨日の記事は#9に相談せず自分で勝手に打ちました。
#9が寝ているうちに。
でも怒らずに記事にコメントまでしてくれた
彼のノリのよさに感謝の意を示せずにはいられません。
ありがとう。
要するに何がいいたいかと言うと眠いから寝ます、
なんだよバミューダってまったく。
エイプリルフールってなんだよもー
みんなごめんね&ありがとう


*log※大事なお知らせ

初見の方、M7におかれましては
多いかと存じます。
初めまして。season.の#9と申します。
さて、彼とは知人の間柄とは言え、
なぜ僕が人様のサイトのブログに
こうして書き込んでるかと言いますと、
毎日M7に足を運んでくださっている皆様に
どうしてもお伝えしなくてはならない事があるからなのです。
昨晩の19:52頃
M7のサイト管理人ケンジは
「オーストラリアのシドニーへ
プライマルセラピーを受けにいく」
とだけ僕に電話で伝えて
日本を飛び立ちました。
次はいつ日本に戻るかわからないとの事です。
今はもう電話も繋がりませんし、
彼からは直接詳しい話は聞けません。
彼の両親から聞いた話によると
ここ最近の彼の行動を踏まえた上で、
お互いの合意の上でなされた決断だというらしいです。
彼が最近のブログにおいて
奇怪な発言が多い傾向に
気づかなかった自分がうかつでした。
彼がこの”M7″という場所を離れても
せめてサイトだけは風化させないよう、
これからは#9が管理・維持しようという所存です。
手始めにサイトのTOP(http://m07.xxxxxxxx.jp/mb/top.html)は僕の決心の現れです。
尚、この件について僕と知り合いの方、
またはseason.の常連の方はくれぐれも問い合わせる様な事はしないでください。
僕自信もまだうまく状況がつかめてない状態なのです。
できるだけ(ある意味本当の)本人に迷惑はかけたくないと思っています。
突然のことですが皆様どうぞよろしくお願いします。
そして今日という日を皆様が無事幸せに過ごせますように。
2008年4月1日 友引


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