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*log

この日の休日を、天気の良い休日を、
どう過ごした。
こう過ごした。

昼過ぎに今日あった約束をすっぽかし、すっぽかす理由も分からないまま、家を出た。お腹が減っていたが、まとまった食事を摂る事はせず、近所のチェーン店に入り、Sサイズのコーヒーとクロワッサンのみに食事をとどめた。

ここでお腹が減っていたのは実は嘘だったのではないかと考える。角度を変えると胃の中は何かしらの残留感があって、さらに食欲は無いように思えてきた。
満腹感が欲しいのではなくて甘かったりしょっぱかったりすっぱかったりを感じたいだけなんじゃないかと。つまり、食べるというより味わうという事をしたいのではないかと。そういった所で話がまとまってきた。

そのとき、歯の詰め物がラムネ菓子のようにポロポロしてきたが、無視する事にした。今日は大切な休日だ。

この店の窓は好きだと思った。道があって人がいて建物があって空があってその先にはうっすらとビルが見える。なにより空の色が分かるのがうれしい。数字や針の位置を解釈して時間を理解するより、こうやって空を見て1日1日が終わるという事を頭を使わずに反射的に理解出来るのがうれしい。

頭の上に浮かぶ石が、まるで昔見た科学の実験のように結晶化していきどんどんと大きくなる事を感じている。文字を打つ度に、いま自分がいる場所との距離が離れていく。

しょうがないんだよ。仕方ないんだよ。と声を掛けてやる。
そうすると頭の上の石はヘリウム入りの風船に変わる。
汚い爪を立ててしがみついてた物を意識せずぱっと離す事に成功するはずだ。

そしたら重力に逆らいふわふわ。
空調機の風に乗ってそれまで眺めていた窓をすり抜けてどこか遠くへ行くだろう。
(せいぜい大久保辺りまで

 

窓=穴+厶+心

厶は漢字。(Notカタカナ)
自分だけのものを
腕で囲い込むさまを表している

でも窓を見るんじゃなく横を見ればよかったと一日が終わった今思う。


*log赤色40号

「赤色40号出て来なさいっ」

おっしゃる通り私は赤色40号です。
彼は両腕の力を込めて外側へ引っ張った方。
で、てっぺんの明るい場所からちょうど、穴に落ちた僕を見下ろす様な形で見てるわけです。
逆光で僕からは彼の姿は見えない、しかし彼等からは僕の姿がしっかりと見えているだろう。
そう思うとこれは少しばかり不平等な気がして腹立たしい気持になる。

そりゃ鮮やかな赤色でしたとも。いや、でも、ちょっと注意して見ると、ある人はマゼンダ系の赤が混じってると。そう言われる事があります。
実際それを手につけて蛍光灯の下にかざすと、へえ。まあそう言われるのも仕方がない。
僕らが口に入れるそれとは違う方向の色。たとえば果物の赤と色エンピツの赤の違いをこの色は教えてくれるのだ。
それを今まで気づかずに美味しそうに口していたのだから、彼等が怒るのは無理のない事だ。

ふと、地面の砂利と土を靴の内側で寄せ集めて小さな山を作る。色は灰色と茶色。
最近は4時を過ぎると空も色を変え始めるから、ここにいる僕らは、それを前提で外に出る時間を決めなくてはいけない。
ここいらも、すっかりゴムの溶けた匂いがする様になったね。
そう、再開発の波は僕の目の前に迫っているのだ。

知ってます?魚って今日みたいな寒い日は水の深い場所へ潜っちゃうんですよ。
その方が暖かいんですってね。


10.11.20~21 Make:Tokyo Meeting 06

Make: Tokyo Meeting 06という
普段とはちょっと変わった電子工作系のイベントに出ます。
と言っても僕が電子工作をするわけではなく
@hsgw@tkc_expさんの作品にFlashゲームの部分で協力させて頂いた感じです。
モグラたたきのような+自分の位置と画面の位置が連動して+音ともに何かが出てきてみたいな。そんな。ふふ。

入場料も無料なので気になる方&お近くの方はぜひおいでください。

•日時: 2010年11月20日(土)12:00-18:00、21日(日)10:00-17:00
•会場: 東京工業大学 大岡山キャンパス(東京都目黒区大岡山2-12-1)
•交通:東急大井町線、目黒線「大岡山駅」徒歩1分
•参加費: 無料
•主催: 株式会社オライリー・ジャパン
•共催: 東京工業大学、多摩美術大学 情報デザイン学科

http://jp.makezine.com/


*logキュベーバ博士はクラゲの研究者だ。

キュベーバ博士はクラゲの研究者だ。
雨風をしのぐ家が無くて、遠くで立っている警備員が自分を警戒している事を知っている。
だから自分も警戒仕返す。
これでお互い様だあ。と彼は言う。
キュベーバ博士はスペースの真ん中に荷物を置いている。
これならどこからでも監視が出来ると親指の爪を噛みながら言う。
キュベーバ博士は公園の隅に置かれた猫の家の存在を知っていて、
そこに住んでいる猫が耳の病気に侵されている事は最近知った。
それでも博士は、真ん中は俺だから。と言う。

その日を境に彼は不特定多数の人間から憎悪の眼差しを受けることになる。

博士があれからクラゲを見たのはテレビの液晶越しで、
クラゲが、始めは兄弟揃って繋がって生きていて(それは2匹だったり3匹だったり4匹だったり)
いずれ分裂して広大な海へ旅立つ事を始めて知った。

博士がボタンを押すのは、それから3日経ったある日の朝である。


*logあのこ、とこと、みとこ、とこと、されどとほう

あのこ、とこと、みとこ、とこと、されどとほう
どこさ、なにさ、つちさ、かわさ、どてさやまさ
はるの、なつの、あきの、ふゆの、さむいあつい
みずさ、したへ、おちる、たまる、くぼむへこむ
かにが、おそう、たまに、はさむ、つくえなかに
かみが、たばに、たてに、かさね、さらにかさね、
せんが、カード、ゆめの、どすう、いえにでんわ
はいた、さたさ、しんみ、かんは、あそべひるま
かいさ、とおろ、ぬける、かける、ひだりみぎへ
みあげ、あおは、わたる、みちを、あかにかわる
むすぶ、ひもを、あしを、こしを、かがめすぐに
ひらく、とびら、じどう、ここは、すうはけむり
すって、はって、むって、たけひ、かじるわっか
つめは、よこれ、そらす、しせん、のむをこひを
ちらす、かけら、にらむ、おびえ、そらせめせん
なやめ、もじを、にらめ、しろを、みつめしろを
きみは、うらむ、わたし、それは、だらをわるへ
あたま、なかみ、ふりを、かえる、かいかいかい
なさし、いとも、なおを、またも、しらなきにな
のどを、とおる、あたか、それが、つつみのとを
おやは、うごき、なじる、かべを、どうをしろよ
もとむ、こへは、なちを、いけへ、おこるじつげ
みるを、ほくは、とても、いとも、かじはつらい
なにか、みせへ、なにを、ためた、おめはわかる
やまは、たかひ、びるは、なおも、たかいかくす
しるは、うひめ、したを、さする、ちはをおとる
じさす、やめへ、やめえ、とまね、ひとすさとれ
よるは、はみへ、ほらは、ふきな、たけとすすめ
なおも、さおも、さして、かんし、にきれこふし
しらめ、なせへ、そしら、しらぬ、そせぬそらは

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