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人はなぜそれを信じるか、そういう事ばかりに興味が向く。

信じるということは裏を返せば信じなくてはいけないという状態なのだろう。何かを信じないとやっていけない状態、不安を抱えているということ。
それ自体は悪いことではないし人間的だと思うけど、不安を無理矢理縛り付けて言葉巧みに救いをちらつかせて利用しようとする人達がいる。人間が人間の事をわかるとロクな事が無いなと思う。

人間が人間の事をわかると良いか悪いかが生まれる、それについて自分の頭で考えずに良いか悪いかを裁いてく、伝統や文化もそうなのかしら。
表現手法も、この色はあれでこんな動かし方をするとああだとか、とんぼの捕まえ方みたいに定石化されていきそれに甘んじる様になったらどうしよう。

甘んじるというのは軽薄かもしれない、でも分かれば分かるほど、人間ってなんてチンケな存在になってしまうのだろう。
ロマンがない、なんてな。


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最近紙を燃やしてるのが楽しい。
紙のお香だけど。火を灯した時にジッと赤くなるのが楽しい。ジワジワと燃えるのが見てて飽きない。ジワジワと燃えている間はジワジワと燃えている事自体に集中が出来る。火が燃えている間は火が燃えていると思う事ができる。1つの物事に集中することが何の障害も無くスッとできる、これはすごい事だと思う。

紙に火をつける為のライターが切れた。
このライターは昔、線香をあげるために買ったライターだった。もう2度と近づく事はないと思った土地、奇しくも先日近くを歩く機会があった。街灯の無い道、波の音、向こう岸にポツポツと光る街の明かりを向かう訳ではないけど目印の様にして歩く。今も昔も変わらないし、ここは変わる必要もない。

奇妙な偶然が重なったなと思った。


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