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*log20160615

憧れが、いつかきっとが、一生のレール上を静かに通り過ぎていく様な感覚、夢を見ることが抱くことが、走り続ける汽車の窓から遠く過ぎ去った駅のホームを見つめる様な気持ちになる事がある。

眠る時、いつかきっとではなく明日の事を考える。1週間先の事、今月の事、現実的だ。

本を読む、言葉から生まれた世界を想像する。想像のレールの上で眠りにつく。今は伊豆を一人旅してる。


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人はなぜそれを信じるか、そういう事ばかりに興味が向く。

信じるということは裏を返せば信じなくてはいけないという状態なのだろう。何かを信じないとやっていけない状態、不安を抱えているということ。
それ自体は悪いことではないし人間的だと思うけど、不安を無理矢理縛り付けて言葉巧みに救いをちらつかせて利用しようとする人達がいる。人間が人間の事をわかるとロクな事が無いなと思う。

人間が人間の事をわかると良いか悪いかが生まれる、それについて自分の頭で考えずに良いか悪いかを裁いてく、伝統や文化もそうなのかしら。
表現手法も、この色はあれでこんな動かし方をするとああだとか、とんぼの捕まえ方みたいに定石化されていきそれに甘んじる様になったらどうしよう。

甘んじるというのは軽薄かもしれない、でも分かれば分かるほど、人間ってなんてチンケな存在になってしまうのだろう。
ロマンがない、なんてな。


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最近紙を燃やしてるのが楽しい。
紙のお香だけど。火を灯した時にジッと赤くなるのが楽しい。ジワジワと燃えるのが見てて飽きない。ジワジワと燃えている間はジワジワと燃えている事自体に集中が出来る。火が燃えている間は火が燃えていると思う事ができる。1つの物事に集中することが何の障害も無くスッとできる、これはすごい事だと思う。

紙に火をつける為のライターが切れた。
このライターは昔、線香をあげるために買ったライターだった。もう2度と近づく事はないと思った土地、奇しくも先日近くを歩く機会があった。街灯の無い道、波の音、向こう岸にポツポツと光る街の明かりを向かう訳ではないけど目印の様にして歩く。今も昔も変わらないし、ここは変わる必要もない。

奇妙な偶然が重なったなと思った。


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過程と結果どっちが大事か。
そんな話題がいつぞやのラジオで語られていた。

結果を示さなければ伝わらないという当たり前の事だけど、キンキンに冷えた水をぶっとい注射器で頸髄に注入するかのような現実。

困難や新しい物事に立ち向かう時、自分を奮い立たせるために語る希望が捉え方によってはただの不安材料でその不安材料が聞く人の心を曇らせた時、僕のやっている事はただ不幸を生み出してるだけなんじゃないかとヘドロの様にこびりついたトラウマが排水溝から鈍い音を立てて逆流してくる。
もうこうなると弱音をオエーと吐きそうになる。でも排水溝の逆流を抑えるのが必死でどこへ吐けばよいのだろうとか思ったり。とかね、昔の話。

過程は内面で自己の価値基準に基づく評価で、結果はそれとは反対の外側で社会的な価値基準(例えば皆にとって有益か或いは富や名誉や質など人と比べて価値が分かる物)に基づく評価だと思う。

過程は人生そのものだと思う。手や頭を動かし追求し失敗したりやり直したり考えたり粘土をこねる様にじっくりと形を作っていく。過程を大事にしないということは人生を大事にしてない。形の無い物をパテで表面だけ埋め合わせて綺麗にする感じで、常に自分を他人と比べたり嫌われない様に気をつけて、自分がそれをどう感じるかなんて差し置いて表面的に良い結果を維持し続けようとする。過程をすっ飛ばした結果ほど陳腐な物はないと思う。

自分の人生はほぼ過程だ。過程を大事にして生きたいと思う。その過程から生まれる結果で社会との接点を見つけていきたい。


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エビフライ 2尾、タルタルソース、くし形切りのレモン、さやいんげん、乱切りのニンジン、デミグラスソース、子供の拳程のハンバーグ、ライス、みじん切りのタマネギ、オニオンスープ

目を閉じて最後の食事の様に、
一口一口噛み締める。

生きる事に真面目だった。
実直であることに対し俺が社会に生きてる側面から社会的に有るべきことが針のように有るべき事が有るべき事を求める様に襲い掛かる。正しいとか正しくないとかどうでもいい、正しくなくてもいい、振り回されない、自分の優しさを責めない、認められなくてもそれでいい、孤独が嫌だから社会的であるのか、生きることに真面目であることがエゴであるのか、何に怒り、拳を握るのか、身を削るということ、命を削るということ、魂を込めるということ、実直であるということ、価値を計る天秤に乗せちゃいけない。不安を抱えるということ、不安と付き合うということ、薄ぺっらくて教養の無い言葉を積み重ねる勇気、社会(人間が人間同士で集まって互いに関係し合い生きる上)で求められる価値観と欲求とクズを守る為だけの正義を叩き崩して進むこと。


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